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石のようなテキスタイル

布を学ぶtextileStudy no.24

布というしなやかな素材で石のような質感を表現したい。
そんなユニークな発想から生まれたテキスタイルが、無地調の遮光ドレーパリー[ライオライト]です。

ライオライト(ナチュラル色)


生産は北陸産地の工場で行っています。北陸は絹織物で栄えた地であり、現在もその流れを汲んで高密度・細番手の繊細な加工を得意とする工場が多い地域。
なかでもフジエの協力工場は、欧米の有名インテリアブランドとも取引があり、そのクオリティの高さは世界が認めるレベルです。

「遮光でこれまでにない面白い生地をつくりたい」というフジエの思いや細かなこだわりを真摯に受けとめ、段階的な熱処理や細かな温度設定といった手間暇のかかる加工の工夫を重ねました。

協力工場の様子

細かな工程によって、サテンや光沢糸を織り込んだベース部分にひずみを出すことなく、狙った糸だけに凹凸感を出す「フクレ」の表情をだすことに成功。
遮光生地でありながら、これまでにない石肌のようなテクスチャー感をもつ、意匠性の高い一枚が仕上がりました。

ベース部分のスマートな印象とフクレ部分が醸すほどよいクラフト感。
異なるテイストが一枚のなかに共存しており、工夫が凝縮されながら主張しすぎない素材感が魅力です。

近年人気のシンプルで落ち着きのあるインテリアにも合わせやすく、窓辺に豊かな表情を添えてくれます。


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