特殊加工が叶えたメタリック感と機能
布を学ぶtexitleStudy no.28
今回は、カーテン生地にほどこす特殊な加工、スパッタリング加工をご紹介します。この加工によって、外からの視線や熱を遮る機能が加わります。
光の透過が美しいバーンナウトプリント※1の技法で描きだした植物柄の流れるようなラインが特徴のトランスペアレンス[リエール]。
グラフィックアーティスト牧かほりさんとのコラボレート商品です。
※1 バーンナウトプリントとは、生地の一部を特殊な液体で溶かし、柄などを表現するプリント技法のこと。
華やかさの中に落ち着きのあるアンティークゴールドカラーがラグジュアリーな印象の一枚ですが、遮熱、ミラー効果も兼ね備えた機能性テキスタイルでもあります。
生地の裏面には、日本で開発され世界的にも注目されている「スパッタリング」という加工を施しています。
スパッタリング加工とは、ナノレベルのステンレス微粒子で生地をコーティングする技術。
超薄膜のため、生地本来のやわらかな風合いはそのままに、メタリックな質感を与え、遮熱、ミラー効果を持たせることができるのが特徴です。
薬剤等を使用しない環境に配慮された技術です。
写真はフロント使いで、ドレーパリーに[エディット]のブラックベリー色を合わせたシックなコンビネーションのご提案。住宅のリビングや寝室はもちろん、エステティックやネイルなど上質なサロン空間などにもおすすめです。
スパッタリング加工とは
スパッタリング加工とは、真空メッキの類で真空装置内で金属の分子をとばして直接生地の上に金属の超薄膜を形成させる技術です。
最大の特徴は基布の物性・風合い・通気性などを変えずにメタリックな外観や様々な機能を与えることができます。
薬剤やバインダーを一切使用しないため環境に配慮された金属成膜技術です。