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布を学ぶtextileStudy

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布をテーマに、糸や織、デザインの秘話などを伝える読みものコンテンツです。
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#糸

エレガントとナチュラル、異なる表情のカラーボイル

布を学ぶtextileStudy no.27今回は同じ透けものでも印象が全く異なる、2種類の生地を紹介します。 1つはヴェールをまとったようなこまかな光沢が優美な[ハウ]。 もう1つは北欧風のコットンライクな素材感が特徴の[キートス]。 どちらも透け感のあるカラーボイルで、ポリエステル100%で出来ています。素材は同じ、タテ糸も同じような細くしなやかな糸を使っているのですが、一方はエレガント、もう一方はナチュラル。 印象が大きく異なるのはなぜなのか?  理由はヨコ糸のセレ

金属的な布×スチールシェードの照明 個性が光る異素材の共鳴

布を学ぶtextileStudy no.15今回ご紹介する[オリゾン]という生地は、布でありながら金属的な、ステンレスメッシュのような素材感を目指して開発されました。 テキスタイルの新しい可能性を感じて頂ける生地です。 デザインはごくシンプルなヨコストライプ。輝きの強い糸を高密度に織り込み、シャープな印象を持たせています。 ベース部分にはタテ糸とヨコ糸の隙間を等間隔に空けながら織り上げるモックレノという技術を使い、拡大して見ると四角形の隙間が整然と並ぶ構造になっています。

インテリアコーディネートの幅が広がる新鮮な色味

布を学ぶtextileStudy no.13[エディット]は、さまざまなコーディネートに取り入れることを想定してつくられた無地調のテキスタイルです。 フジエテキスタイルではこれまでも彩度の高いカラーも持つ定番の多色無地を展開していますが、[エディット]は従来の多色無地とはひと味違うブラックベリー、ブルーグリーンといった深みのある色、ラベンダー、ライトブルーなどの淡い色を含むグレード感のある全7色を展開しています。 いずれも、空気が澄み渡った早朝の静かな森の中をイメージした

唯一無二の輝きは、糸と織りの工夫から

布を学ぶtextileStudy no.12光沢のある生地は、上質感やラグジュアリー感を演出する効果があり、ホテルやサロンのような落ち着いた空間に好んで使われます。 一口に光沢といっても、生地によってその輝きはさまざま。 私たちフジエテキスタイルにも、多様な光沢生地がありますが、なかでも「ほかにはない輝き」というお声をいただいているのが[ツキマチ]です。 既存の商品のどの輝きとも異なる「これまでにない光沢感」を追求して生まれた無地の遮光ドレーパリー※。冴え冴えとした月光の